石炭ガス化炉解析モデルの開発
目的
・従来の石炭燃焼やガス化とは異なり、石炭を高温高圧水中で、生成するCO2をCaO等の吸収剤で吸収しながら反応させることにより、単一の反応器内で大量の水素を効率よく生産すると同時に、発生するCO2を容易に分離回収する技術を開発する事を目的としている。
・本技術で生産される水素の一部は水に由来するもので、石炭をエネルギー源としてクリーンな水素を大量に生産できるとともに、生成するガスの大部分は水素で、しかも、その水素は石炭中の灰分や硫黄分等を含まず、非常に純度が高いことから、ガス精製を必要とせずそのままクリーンエネルギーとして燃料電池、ガスタービン、水素自動車および化学原料として使うことを考えている。
解析条件
汎用熱流体解析コードPHOENICSを使用し、ガス、微粉炭、固体ペレット、タールの4つの相の流動や反応を含む移動床式石炭ガス化炉を解析する
4相流計算における、各相の取り扱い物質は以下である。
第1相 ガス CO,CO2,O2,H2O,H2,CH4,N2
第2相 粒子 含有水、石炭、チャー、灰
第3相 固体 石炭と酸化カルシウムのペレット及び固体反応生成物
第4相 液体 タール
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