流体解析の教材として活用されているPHOENICS
芝浦工業大学 学術情報センター 様


 芝浦工業大学様は、有元史郎氏が1927年に前身の東京高等工商学校を設立以来、一貫して実学主義を掲げて堅実に仕事ができる優れた技術者を育成されてきました。 工学が担うべきフィールドは広がっています。 創立以来の理念を引き継ぎながら、時代が求める創造性豊かな人材を育成し、社会に学び社会に貢献する大学として、教育・研究を行っておられます。
芝浦工業大学様は、「工学部」「システム理工学部」 「デザイン工学部」の3学部17学科、大学院は「理工学研究科」 「工学マネジメント研究科」の2研究科9専攻という幅広い工学分野をカバーし、常に時代に即した教育研究を行って、次世代を担う高度な専門知識とスキルを併せ持ったエンジニアを育成されておられます。
 その中で『PHOENICS』は、特に「機械工学」における、 「基盤分野の理解に必要な基礎的な数学の知識と応用能力」 「実験・分析の遂行に必要な確率・統計,情報処理の基礎的な知識」 「自然 現象を数学的にモデル化し、シミュレーションする基礎的な知識と応用能力」の習得を目的とした主要講座の『シミュレーション数学』の授業において、「テキスト」として活用されています。
 毎年50名以上の研究生が「シミュレーション数学」を履修します。   その履修生を対象に、「自由課題」のレポートをコンペティション形式 にして、「PHOENICS カップ」が行われています。 「PHOENICS」を使った「解析結果」を課題の発想力や取り組み姿勢等 によって、優秀者が表彰されています。
PHOENICS カップ
 流体解析は複雑且つ難しいもの、というイメージを取り除くために、初めて学ぶ学生に、「流体解析」をより身近なものとして取り組んでほしい、との願いからこの「PHOENICS カップ」を始めました。 解析結果の評価よりも学生の自由な発想力や取り組み姿勢等を審査の重点にしています。 今後彼らがエンジニアとして社会に出た時にそれが役立つことを私は期待しています。そして、できれば「PHOENICS」を活用されている他の大学からの賛同があれば、対抗戦等さらに「PHOENICS カップ」が発展していくことを願っています。
担当教官の小野教授のコメント