2.1 期待される効果
32bitOSでは、メモリのアドレスとして使用できるのは2の32乗、すなわち4GByteまで(Windowsではデフォルト2Gbyteまで)しか扱えない。これ以上の容量をまとめて扱おうとすると仮想メモリの使用になるので効率がおちたり、計算不能になったりする。64bitOSにすることで理論上は2の64乗までアドレス空間が拡張され、大規模な計算が可能になる。
2.2 対応OS
64bit化PHOENICSは64bitネイティブの実行プログラムを作成できるコンパイラーによって特別に作成されたものである。現状「PHOENICS」は以下の64bitOSに対応している。
(「必要環境」ページ参照)
Windows系:Windows7,10,Vista,Windows-server/OS
Unix系:IA64、Red Hat、AMD64等各種Linux
2.3 パフォーマンス
以下に使用効果を検証するため代表的な問題についてメッシュ分割数をパラメーターに32bit版と64bit版で計算した。
|