◆流体解析ソフトPHOENICSとは?
PHOENICSは世界で初めて販売された3次元汎用流体解析ソフトウエアです。日本では”フェニックス”と呼ばれ、研究、開発、製造におけるCFDソフトウェアのグローバルスタンダードとして国内販売実績2000ライセンスにおよび長年親しまれてきています。
最もオーソドックスな流体解析アルゴリズムに、独創的な形状表現、最先端の計算能力をもち、さらに二相流、自由表面、化学反応、日射や輻射など多様な計算機能を備えています。40年たった今でも信頼性は非常に高く、幅広い分野で様々な現象を再現してきました。
ベーシックな乱流を含む熱流動解析を行うのCoreパッケージ、自由表面、化学反応、固体応力解析機能などを追加したAdvancedパッケージ、同一地点の気体と液体の速度、温度を計算し沸騰や凝縮解析ができる二相流パッケージ、表面反応やプラズマ解析まで行えるCVDパッケージ、CADとの親和性を極限に高めたRhinoCFDなど豊富なラインナップをもちます。最初はシンプルな熱流体解析で場の流れや温度を確認する解析から、より精度や現象などにフォーカスをあてた高度な解析まで幅広いご要望にお応えいたします。
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◆PHOENICSの特徴その1――メッシュ作成が簡単
現在流体解析ソフト使用の際、一番手間と時間が掛かるのはメッシュ作成です。ノウハウは必要だし、時間も非常に掛かります。PHOENICSは革命的な技術Cut-Cell(Parsol)を生かして、ユーザーが複雑なCADでモデルを作れば、メッシュ作成時間ほぼゼロで解析できるようになります。
Cut-Cellの詳細について
◆PHOENICSの特徴その2――移動物体の解析が容易にできる
PHOENICSは構造格子及びCut-Cellの特徴を活かして、Slidingメッシュを使用せずに、簡単に移動、回転する物体の流れ解析を行えます。この機能はMOFOR(MOving Frames Of Reference)と呼ばれています。
MOFORの詳細について
◆PHOENICSの特徴その3――カスタマイズが簡単にできる
プログラム知識が必要なく、コンパイラも必要なく、組込みたい数式を書けば、PHOENICSのIn-Form(the Input of Data by way of Formulae)がソルバーに取り込んでくれます。
In-Formの詳細について
◆PHOENICSの特徴その4――大規模計算でも並列計算化でパフォーマンスを実現
構造格子と64bitマシンの特徴を活かし並列化効率により、最大計算パフォーマンスを実現します。
64bit並列計算について
◆PHOENICSの特徴その5――非常にリーズナブルな料金
「高(多)機能で高い」も「低(単)機能で安い」も当たり前ですが、PHOENICSは高機能でかつユーザカスタマイズ機能も充実しているのに低価格!是非お問い合わせ頂き、値段を確かめて下さい。
流体解析ソフトPHOENICSの価格について
◆流体解析ソフトPHOENICSのラインナップ
▼レギュラー・パッケージ製品
PHOENICS
Core |
CADライクなインタフェース、3DCADデータインポート機能、基本的な乱流モデルや移動体周りの流体計算機能等を備えた『PHOENICS』のベーシック・パッケージです。 |
PHOENICS
Advanced Package
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気流解析、熱解析等、一般的な流体解析(CFD)の計算から移動物体周りの解析等、複雑な解析にも対応できる、流体解析の標準パッケージ |
PHOENICS
Two-phase Package
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Advanced Package(標準パッケージ)に気+液、固+液、気+固、液+液などの「二相流(混相流)解析」や複雑流体の挙動を詳細にシミュレーションする計算モデル加えたパッケージ |
PHOENICS
CVD Package
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Advanced Package(標準パッケージ)にCVD装置内の流れ、熱移動と化学反応計算、またプラズマCVDにも対応した計算モデルを加えたパッケージ |
PHOENICS
Full Module Package |
全ての計算モデル機能が使えるフルパッケージ |
ラインナップの詳細はこちら→→→
PHOENICSの機能についてはこちら→→→
▼分野別専用パッケージ製品
PHOENICS FLAIR |
空調・気流解析に特化したインターフェースを持つPHOENICS専用パッケージです。ガス濃度・湿度解析、火災解析、快適度の出力などを簡単に行えます |
PHOENICS Medicalソリューション |
医用画像処理+流体解析パッケージ、DICOMデータから3Dの形状データを作成し、PHOENICSで気道、血管内の流れを計算できます |
RhinoCFD |
"Rhinoceros" プラグインソフトウェア、3D-CADのRhinocerosの環境化からPHOENICSソルバーを実行、結果表示を行います |
▼オプション製品
▼関連商品
※弊社からご購入いただけます。ページトップのお問合せフォームからご注文ください。
◆流体解析ソフトPHOENICSはアフターフォローも万全です
ソフト導入後、使用方法が分からない・・・どういった計算式を組めばよいのか・・・
こういったものを解析したいけど、その方法は・・・などソフトを運用していると様々な疑問や問題点が出てくると思います。
そんな時はPHOENICSのサポートサービスにおまかせください!
基本的な操作方法からトラブルの解決方法まで弊社の解析スペシャリストがお答えします!
各種ユーザー向けセミナーの開催や、年に1回ユーザーカンファレンスを行っており、毎年多くのユーザー様にご好評いただいております。
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◆流体解析(CFD)とは?
流体解析とは、気体や液体の流れや熱の移動といった流体力学を応用して空間の圧力や速度などの値を求めるものです。流体は自由に変形しながら移動します。また流れと共に熱や物質を運んでいきいます。さらに大きい方から小さい方に自然に広がっていく拡散といった性質を持っています。熱流体解析ソフトウエアはコンピュータを使って流体力学を計算し、圧力・速度などを数値化し、等値図やベクトル図などを可視化することができます。このコンピュータを使用した流体の数値シミュレーションを数値流体力学(CFD)と呼んでいます。一般的に知られているところでは天気予報などが典型的な流体解析です。コンピュータ性能の向上から複数のケーススタディー、大規模もしくは微細な領域の高い解像度の検討が行えるようになり、さらにCFD手法の発展から複雑、高度な計算も行えるようになってきました。これにより
- 可視化すること自体が難しい圧力、速度、温度、濃度などを色や矢印の図で直観的にイメージする
- 試作を最小限におさえたり、様々な条件下での検討が行えたりすることで、開発期間の短縮、
設計コストの削減
- 測定したり実験したりすることが難しい条件下で流れのデータ取得
CFDでは、空間のモデルリング(形状、配置)、流量や圧力、発熱量などの条件設定が必要になります。ここで使いやすい熱流体解析ソフトウエアが望まれます。
最もオーソドックスな手法のCFDは、空間を要素分割して、要素毎に質量保存、運動量保存、熱量保存などの保存則の連立方程式を解くことで、計算領域内の圧力、速度、温度、濃度など求めます。
シミュレーションなので現象のすべて扱うことができないことがあります。形状の簡略化や物理モデルの単純化などがどうしても伴います。また数値計算上の誤差なども含まれるかもしれません。使用者はこういったメリット・デメリットを総合的に判断しながら行う必要があります。そこで我々ソフトウエア開発側には手厚いサポートも要求されています。
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